大化けテーマ株の法則
目次
テーマとテーマ株とは?
そのとき世の中で話題、テーマとなっている事柄に深く関連する銘柄のことを指します。
テーマ株には大きく分けると2種類あり、短期で急騰しやすいテーマと、長期的に上昇するテーマがある。
短期急騰型テーマ株 | 長期上昇型テーマ株 | |
投資期間 | 最短1日程度~ | 最低半年~ |
参加者 | ほとんどが個人投資 ※例外として、仕手などの大口あり | 機関投資家を含むすべての投資家 |
上昇幅 | たった数日で数倍から10倍も | 10年かけて100倍などの例 |
銘柄の業績が株価高騰に与える影響 | 関係なし | 業績が伴う |
銘柄の大きさ | 小型株が影響しやすい | 大型株も対象 |
その他の特徴 | 上昇後、すぐに下がる | 中々上がらないが長期の上昇ラインを描く |
リスク | 投資手法を知っていれば、買った値段より下がるリスクが非常に低い | 上昇局面で買った場合も下がる可能性が低い |
リターン | 非常にリターンが多い | リターンは大きいが、銘柄選定を間違えると時間の無駄に |
解決方法 | 定期的にイベントのように発生するので株価が騰がる前に仕込んでおく | レーティングなどを参照して、どのテーマが盛り上がっているか確認し投資する |
テーマ株の種類
テーマ株には2種類があります。
それは「急騰型」と「長期上昇型」です。
どちらもスタートは思惑から始まりますが、急騰型は短期で急騰すると相場が終わってしまう反面、長期型は中々上昇しないものの、長い目で見れば何十倍にもなる可能性を秘めています。
急騰型テーマ株の特徴
急騰型テーマ株の特徴は以下の通りです。
- その事柄の周辺事業を行っている銘柄
- 業績に関係なく動く(高騰する)
- 連想ゲームで、その銘柄の関連銘柄も動く
- 時価総額が比較的小さい銘柄が短期で何倍にもなる
- ひと相場の後、元の株価に戻る
- そして、何度も同じタイミングで似たような急騰をする(繰り返す)
「機関投資家が介入している可能性が低い」
短期急騰型テーマ株の値動きは個人投資家同士の化かし合い
例)感染症をテーマとして動く銘柄
[3161]アゼアス
防護服の代理店で感染予防という観点から感染症が発生すると急騰する銘柄であるアゼアス。
上場後2013年に新型感染症MARSが発生した時には1ヶ月で400円~650円まで急騰、ここで感染症関連銘柄と認知され、2014年のエボラ出血熱発生の際には300円台から4ヶ月で1900円まで6倍以上の上昇、その後2019年の新型コロナウイルス発生時には600円から2000円と3倍以上の急騰を見せました。
業績は上場当初から徐々に伸びており、最終的にはテクニカルラインまで下落しています。
[7980]重松製作所 防毒マスクで高シェアのメーカー
- 2013年 MARS発生時 400円台から1700円台まで「株価4倍以上」
- 2014年 エボラ出血熱発生時 700円台から1100円台まで「株価1.5倍以上」
- 2019年 新型コロナウイルス発生以降 700円台から2800円台まで「株価4倍」
[6291]日本エアーテック 無菌室のメーカー
- 2013年 MARS発生時 300円台から900円台まで「株価3倍以上」
- 2014年 エボラ出血熱発生時 500円台から1500円台まで「株価3倍以上」
- 2019年 新型コロナウイルス発生以降 700円台から1900円台まで「株価2.5倍以上」
短期急騰型テーマ株は、サイクルがあり、銘柄と「何が起きれば株価が反応するか」をセットで覚えておけば覚えておくほど成果がでる
長期上昇型テーマ株の特徴
半導体やEVなどは長期上昇型テーマ株の真骨頂
長期上昇型テーマ株は
- 祖業がしっかりしている
- 実益が伴っている
- そのため、機関投資家の買いが入りやすい
このようなテーマ株は、一般的には「セクター」と呼ばれます。
長期上昇型テーマは以下のようにして形成されます。
- 思惑が発生する
- 機関投資家が良いレーティングをそのテーマ株にし始める
- 機関投資家が買い始める
- その分野全体がテーマ化し始める
- そのテーマ周辺で上方修正が相次ぐ
例:半導体関連
半導体は昔からあるテーマではあるものの、実際に長期上昇型テーマになったのは2013年頃からです。そのころからトリリオンセンサー時代が叫ばれ始O2Oなどオンラインとオフラインを繋ぐ需要が増えたり、様々な自動化が増えてきました。
最初は海外証券会社が半導体の生産会社であるディスコ等を評価しはじめ、徐々に機関投資家の買いが入り、他の半導体メーカーに波及。
その後、半導体市場が実際に成長し、同時に製造装置やウエハー等のメーカーに付随する銘柄にも波及。現在では最先端でもないパワー半導体の銘柄の業績も非常によくなり現在大波の最中にあります。
一方で半導体メーカーである、6989北陸電気工業や6131浜井産業などは一時思惑で買われましたが、その流れに業績が追い付かず、株価は低迷。
2013年からレーザーテックを選べるか、浜井産業を選べるかで100倍近く利益に差が出てしまうのです。
半導体のテーマ株「高騰した事例」
今後注目したいテーマ株マップ
サイバーセキュリティー関連のテーマ株
[1973]NESIC・[2326]デジアーツ・[3040]ソリトン
酸素関連のテーマ株
[6137]小池酸素工業・[7634]星医療酸器
脱炭素関連のテーマ株
[8088]岩谷産業・[9519]レノバ・[2471]エスプール
全固体電池のテーマ株
[1964]中外炉・[3405]クラレ・[3407]旭化成・[4114]日触媒
NFT関連のテーマ株
[2345]クシム・[2743]ピクセル・[3661]エムアップ・[3696]セレス